配車アプリのGrabは7月6日より全国の複数の市・州において、猛暑対応として割増料金の適用を開始した。同社代表によると、割増料金の適用はドライバーの猛暑下での活動奨励と負担軽減を目的としているとのこと。
バイク配車の「グラブバイク」、フードデリバリーの「グラブフード」、買い物代行の「グラブマート」においては1利用当たり5000VND、宅配サービス「グラブエクスプレス」においては1利用当たり3000VNDの割増となった。同社は以前にも、ラッシュアワー、深夜、豪雨・洪水などに対応した割増料金を適用している他、4月末の連休期間中にも5000VNDの割増料金を徴収している。またドライバーを5分以上待機させた場合の待機料金も課している。
猛暑割増料金の適用に対し、「絶えず変動するガソリン価格同様、天候も多くの省や都市で不規則に変化している。午前中は晴れで午後は雨の場合など、猛暑と判断する基準が曖昧で非合理的だ」「乗客から追加料金を徴収してドライバーの収入増をするのではなく、ドライバーの登用ならびに支援が必要なのではないか」などと多くの人がコメント。交通渋滞や天候などを理由にあらゆる料金を徴収する同社の姿勢に不満の声が高まっている。
ドライバーたちも「追加料金の徴収により顧客のグラブ離れが起こり、収入が減少するのでは」と懸念を表している。消費者庁は同社に対し、猛暑割増料金、ドライバーとの利益分配率、料金とサーチャージなどの詳細説明を要求している。
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