先月ハノイで行われたある結婚式でのユニークな光景が反響を呼んだ。結婚式といえば、ケーキカットやシャンパンタワーなど豪華な演出が定番。この結婚式でも、会場にはグラスの塔が登場し、新郎新婦はシャンパンまたは赤ワインのボトルを一緒に持ちタワーに注ぐのか…と思われたが、会場に集まった参列者の前に現れたのは、なんとミルクティーカップのタワーに囲まれた大きなワイングラス。新郎新婦はそれぞれミルクティーの入ったポットを持ち、大きなワイングラスに仲良くそれを注いだ。その後二人は参列者の祝福の声と笑顔に包まれながらワインの代わりにミルクティーを飲んだ。
ミルクティータワーのサプライズ結婚式を行ったのは新郎グエン・チン・チュオンさん(27歳)と新婦ファム・ティ・トゥ・フォンさん(26歳)。結婚式の計画について話し合っている時に、新郎が「ワインやシャンパンを注ぐ普通の演出ではなく、花嫁に何か特別なものを贈りたい」と言ったところ、新郎の親友が「二人が大好きな飲み物であるミルクティーを使ってみてはどうか」と提案したことがきっかけだという。二人はこの結婚式でワインの代わりにミルクティーを使用しただけでなく、クリームのウェディングケーキの代わりにバインボンランチュンムォイ(塩漬けの卵黄が乗ったスポンジケーキ)を採用。結婚式という特別な日を飾るために不可欠とされている煌びやかなものを、あえて実用的で日常的なアイテムに変更したカップルの行動には、多くの人が好感を抱いた。
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