占星術は古くから世界中で愛されてきたが、なぜか今、相手を理解する手がかり、良好な関係を築くためのツールとして、西洋占星術を頼りにする若者が増えている。ホーチミン市在住の大学生ホアン・ビン・カイン・リンさんは「これまでは科学的根拠のあるものだけを信じていたので、最初は星座で性格がわかるなんてただの迷信だと思っていました。でも、黄道十二宮(12星座)について知れば知るほど夢中になっていきました」と話す。
大半の人は、12星座の今日の運勢ランキング、相性占い、各星座のその日の運勢を占った細かい情報を毎日のように読むことを習慣としているという。実際に出会った人々の性質、行動、境遇が占いと一致したという経験を重ねれば、占いを信じる気持ちもより強くなる。新しい出会いがあった際には、関係を築くより先に星座を尋ねる人、友達や一緒に仕事をする人を選ぶ時に星座を参考にする人、自分に合った人と幸福な恋愛をするための手がかりにしている人もいる。さらには社員に仕事を割り振る際に、社員の星座を調べ、その星座の特性に合わせたタスクを割り当てることでプロダクト制作のプロセスを最適化しているという会社まであり、12星座別性格診断はオフィス環境にまで影響を及ぼしている。
専門家は「若者が人間関係を築くために占いに頼るのは一時的なブームに過ぎないでしょう。友好な関係を築くためには、相手の美的センス、教育レベル、接し方を考慮し、長期的に関わりを持つことが重要です」と助言する。
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