自然界には存在しない種のモルモット「スキニーギニアピッグ」がベトナムの若者の間に人気を集めている。「ミニカバ」とも呼ばれるスキニーピッグは1990年以降、皮膚科学の実験用に研究室の科学者によって飼育されてきた。米国やヨーロッパ諸国では早くからペットとしても人気を集めてきたが、ベトナムではここ2年程の間に「ミニカバ」として広く知られるようになった。ミニカバという名前は、短い脚、ぽっこりとした腹部、被毛のない体がカバに似ているためにつけられた通称であり、スキニーギニアピッグは言うまでもなくカバでなくモルモットの一種である。
スキニーギニアピッグは食欲が旺盛。一日中食べ続けられるので、ケージの中に餌を常備する飼い主も多い。食糧は80%が乾燥草、15%が専用の栄養補助食品、残りの5%がグリーンリーフ、ピーマン、コリアンダーなどの生野菜。世話はそれほど難しくなく、被毛がないため掃除の問題もなく、多くの若者が比較的気軽にスキニーギニアピッグを飼うことを選択している。しかし被毛がない分、日光には非常に敏感であるため、外に連れ出すときは日焼け止めを塗る、日光にあたる時間を制限するなどの対策が必要となる。
外見の特徴の有無に応じて、個体の価格は100万〜500万VNDと開きがある。特別な外見を持つ個体の場合には1000〜1500万VNDに達することもある。スキニーギニアピッグの平均寿命は4〜8年程度。毎月の飼育費用は約35万〜70万VNDと言われている。
