カントー市内中心部から7km以上離れたビントゥイ区、コンソン観光区の一風変わったエコツーリズムが観光客を惹きつけている。フルーツいっぱいの果樹園、雷魚やナマズなど、自然に触れられる魅力的な遊びが体験できるコンソンに新しく登場したのはなんとも斬新なアトラクション「カエルのサーカス」。
カエルのサーカスの考案者はコンソン農業観光協同組合の組合員である、通称バ・カンさんこと、レ・ヴァン・カンさん。バ・カンさんは「家族総出で1年以上かけて考案し、長い練習期間を経てカエルのサーカスを作り上げました。今後は珍しい色のカエルを加えるなどして、カエルがこの地の名物として知られるようなアトラクションに成長させ、コンソンの農業観光の充実に貢献したいと考えています」と語る。
カエルのサーカスは実は管理が難しい。基本的に体が引き締まっていて強いカエルを選ぶが、大きいカエルが小さいカエルを食べてしまうので、大きさを均一にすることは特に重要とのこと。餌は1日5回に分けて与えるが、食べ過ぎると高く飛べなくなるので餌の量も要注意。カエルの習性を学び理解し、忍耐と愛情を持って接しながら訓練を行なう。1か月の訓練を終えたカエルは、音楽に合わせて鳴いたり、フープを飛び越えたりできるようになるそうだ。現在約4000のカエルを訓練している。
週末には1日平均1000~1500人の観光客が訪れることもある。人間の指示でカエルが動く様子は珍しく、子供だけでなく大人も魅了している。
